①-2 『遭遇(であい)』 5
2017年6月21日 Boys&Gils「くっ…こっちにとっちゃあ向かい風だぜ…だが、甘いな嬢ちゃん!」
「ローブシン、」
「ズルズキン、」
「「“がんせきふうじ”!」」
それぞれのポケモンのトレーナーが同時に指示を出した。
“がんせきふうじ”。これも知っている。これを受けた者は岩に自由を奪われ動きが鈍くなってしまう。
「グ…グゴゴガァァア…ハッ!」
「ズズズズ…シャッ!」
2体のポケモンは同時に巨大な岩を作り出し、それを自慢の怪力を使ってウォーグルの方へ投げつける。これを食らったら、飛行タイプのポケモンはひとたまりも無いだろう。しかし、今のウォーグルは負けない。少女は確信していた。
「ウォーグル!避けて!」
彼女がすぐさま指示を出すと、ウォーグルは素早く前方に移動し、落石の直撃を免れた。これで彼は、攻撃後に隙の出来た2体に攻撃を仕掛けることが出来る。
「“ブレイブバード”!」
少女が別の技名を指示した。するとウォーグルは羽を真っ直ぐ後ろに伸ばし─空気抵抗を減らすためだろう─、そのまま2体へと高速で滑空していき、そして体当たりした。
これは飛行タイプの中でも最強クラスの技。相性の悪い2体が食らったのだからひとたまりも無かった。
「なっ…!」
「くそっ!」
ローブシンとズルズキンのトレーナーは一歩後ずさりをした。自分の手持ちが一撃でやられてしまったのだから、無理もない。
「何やってんだ!クロバット、“エアカッター”だ!」
「ココロモリ、“エアスラッシュ”!」
二匹ではまだまだ力不足だと思ったのか、今度は別の仲間たちが加勢してきた。命令を受けたポケモンはどちらもコウモリのような姿をしており、その翼の素早い羽ばたきで空気の刃を作り、その刃先をウォーグルめがけて飛ばした。
「ウォーグル、“追い風に乗った”今のあなたなら躱せるよ!」
少女がウォーグルにそう声をかけると、彼もそれに応えるように日を翻して躱す。しかし、この時少女とポケモンは、自分たちの計算違いに気付いていなかった。
「いいわよ!今度は残ったやつらに“いわなだれ”!」
今度は、敵側のポケモンたちの頭上に巨大な多くの岩が出現し、落下し始めた。先程のがんせきふうじよりも大規模な岩攻撃だった。これが決まれば残りのポケモンも大ダメージを受けるだろう。
決まれば、の話だったが。
「ローブシン、」
「ズルズキン、」
「「“がんせきふうじ”!」」
それぞれのポケモンのトレーナーが同時に指示を出した。
“がんせきふうじ”。これも知っている。これを受けた者は岩に自由を奪われ動きが鈍くなってしまう。
「グ…グゴゴガァァア…ハッ!」
「ズズズズ…シャッ!」
2体のポケモンは同時に巨大な岩を作り出し、それを自慢の怪力を使ってウォーグルの方へ投げつける。これを食らったら、飛行タイプのポケモンはひとたまりも無いだろう。しかし、今のウォーグルは負けない。少女は確信していた。
「ウォーグル!避けて!」
彼女がすぐさま指示を出すと、ウォーグルは素早く前方に移動し、落石の直撃を免れた。これで彼は、攻撃後に隙の出来た2体に攻撃を仕掛けることが出来る。
「“ブレイブバード”!」
少女が別の技名を指示した。するとウォーグルは羽を真っ直ぐ後ろに伸ばし─空気抵抗を減らすためだろう─、そのまま2体へと高速で滑空していき、そして体当たりした。
これは飛行タイプの中でも最強クラスの技。相性の悪い2体が食らったのだからひとたまりも無かった。
「なっ…!」
「くそっ!」
ローブシンとズルズキンのトレーナーは一歩後ずさりをした。自分の手持ちが一撃でやられてしまったのだから、無理もない。
「何やってんだ!クロバット、“エアカッター”だ!」
「ココロモリ、“エアスラッシュ”!」
二匹ではまだまだ力不足だと思ったのか、今度は別の仲間たちが加勢してきた。命令を受けたポケモンはどちらもコウモリのような姿をしており、その翼の素早い羽ばたきで空気の刃を作り、その刃先をウォーグルめがけて飛ばした。
「ウォーグル、“追い風に乗った”今のあなたなら躱せるよ!」
少女がウォーグルにそう声をかけると、彼もそれに応えるように日を翻して躱す。しかし、この時少女とポケモンは、自分たちの計算違いに気付いていなかった。
「いいわよ!今度は残ったやつらに“いわなだれ”!」
今度は、敵側のポケモンたちの頭上に巨大な多くの岩が出現し、落下し始めた。先程のがんせきふうじよりも大規模な岩攻撃だった。これが決まれば残りのポケモンも大ダメージを受けるだろう。
決まれば、の話だったが。
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